YeYe『ひと』INTERVIEW


海外メディアbeehypeでのインタビュー日本語原文です。



1. 毎回MVはとても工夫されていますね。どういった理由からでしょうか。
「パレード」では音楽を聴いて踊る3歳の姪からインスパイアされたそうですが
今回のインスパイア元は?「Ate a Lemon」では何を表現しようとされたのでしょうか?

今回はYeYeからのアイディアではなくて、完全に監督にディレクションをお願いしました。とても凝ったミュージックビデオで、出来上がるまでどうなるのか予想もつかなかったです。ひとつお願いしていたのは、今回はYeYeバンドのみんなで撮りたいということでした。”YeYe”は当初世間から見たらシンガーソングライターとして見受けられていたかもしれないですが、個人的にはずっといろんな形があるプロジェクトにしたいと考えていて、そのなかでもYeYeバンドはソロにつながるとても大きな肝となっている形態です。特に今回のアルバムはYeYe bandをフィーチャーした内容になっているので、余計に4人で出る必要がありました。今後他のプロジェクトも打ち出していきたいと考えています。


2. 日本語詩と英詩があるのはなぜでしょう。英詩にすることでメロディー、リズムなど音楽そのものに影響がありましたか?

特に意味はありません。ただ日本語で曲ができたから、英語で曲ができたから、というシンプルな理由です。以前はまず英語で作ってからそれをすべて日本語に置き換えて歌う、ということを意識していたのですが、やはりなかなかすべての曲では難しくて。それだったらもう言語にこだわる必要なないなと思って、赴くままに作るようになりました。今回のアルバムの中の数曲はFeistやBelle&Sebastianのメロディーやリズムに影響を受けていると思います。


3. 最初から自分で楽器をすべてこなせたのに、今はバンドを組んでいるのはなぜでしょうか。
また、いつか日本の外でコンサートをおこなう気持ちはありますか?

1stアルバムでの完全セルフ演奏、セルフプロデュースが「レコーディング」というものだと思っていたのが、人と演奏するのはこんなに楽しいものなんだ!と気づかせてくれたのが今のメンバーです。3人のプレイヤーをとても尊敬していて、3人と演奏することで毎回とてもいろんなことを学んでいます。タイミングがきたらまたセルフですべてやるかもしれないですが、今は基本的な形態として、この4人での演奏がとてもしっくりきています。
海外での演奏はいつも望んでいます。今はとてもラッキーな時代に生きていると思っていて、なぜかというと昔に比べたら海外にとても行きやすくなったからです。海外でライブをすることを特別なものと捉えないで、いつでもフットワークを軽く、いろんなところでライブしたいです。


4. 夢のフェスについて呟かれていましたね。素敵な組み合わせです! 特に彼らを選んだ理由を教えて下さい。彼らの内の何組かとコラボしたいですか? どのようなことでもけっこうですのでもう少し詳しく教えて下さい

リストにあげたアーティストは、自分が今までに影響を受けたアーティストや、”音楽"が好きになってからずっと青春時代に聴いてきた音楽、ミュージシャンになってから好きになった音楽など、今までのYeYeの音楽のすべてです。コラボ、ぜひしたいです!このフェスとは関係なく随分前から掲げていた夢として、いつかBelle&Sebastianにアルバムをプロデュースしてもらうことだったり、アーランド・オイエとデュエットするとか、いろいろあります。。。


5. 日本と海外(US/UK)を比較して、シーンの違いを感じますか? YeYeさまの個人的な考えをお聞かせください。日本のシーンで海外に誇れることはなんだと思われますか?

 日本のインディーのよさ… 海外の確立された土壌や文化的背景の明らかな違いなど、音楽に関しては圧倒的に海外に憧れを感じます。日本は”お笑い”という文化においてはかなり確立されているなあと常々感じていて、何年かかっても、歳をとっていても、きちんと面白い人が表に出る。いつか日本の音楽もそうなったらいいのになあと思いながら、今その土壌に向けて、活動している意識でいます。もう確立されたころには死んでるかもしれないですけど(笑)


6. 個人的な質問です。なぜあなたはミュージシャンなのでしょうか

多分、歌ったりすることが居心地のよいことだからだと思います。




YeYe3年ぶりのニューアルバム『ひと』が2016年7月13日にリリースされた。7月22日(金)FUJI ROCK FESTIVAL ‘16 Gypsy Avalonステージへの出演も決定。MVは、NY、ブルックリン拠点にMTV、Billboard、Noisey、DUMMY、Pitchforkといった有名メディアのライターも多数参加するジャーナリスト・ネットワークSoundfriendにて紹介された。


RALLYEレーベルページ

YeYe 3rd album ”ひと” に寄せて アルバム・トレイラー

Soundfriend YeYe